ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2015/12/11 何を見ても何かを思い出す

台風のような空模様だった。
早朝に強風が吹いたらしくルミナリエの電飾が倒れたらしい。
昼過ぎにはJR神戸線の新駅(摩耶駅)の工事の足場が崩れた。
昨夜は雨で、自転車をJR西ノ宮駅に置いたままだ。
さくら夙川駅まで歩いたのだが改札が、そこで初めて閉鎖されているのに気がついた。
阪神西宮駅まで歩き返し阪神電車に振り替え。
ナレーション録りの時間に遅刻する。
帰りもまだ復旧しない。
甲子園口までは動いていたので一駅歩いて自転車に乗ろう。


久しぶりに甲子園口と西宮を歩く。
商店街を抜け、国道2号線沿いに西へ。
小一時間のウォーキング。
ちょっと懐かしい。
アサヒビールの広大な工場跡が更地になっている。
ここで働いていた人、ここらに住んでる人にとっては感慨深いだろうな。
甲子園口の駅前のブックショップとおの、年に一度は行く焼き鳥屋、
その並びの立ち食いうどんのコロッケの味、
国道沿いの中華料理屋、ファミレス、閉鎖したレンタルビデオ屋、
二十年以上前このあたりで偶然出会った女性のこと。
思わず「何を見ても何かを思い出す」と独り言をつぶやく。
これって?
そうか、ヘミングウェイの小説集の題名だったか。
(読んでないけどタイトルは印象に残っていた)


" I Guess Everything Reminds You of Something "


何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ未発表短編集

何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ未発表短編集


何を見ても何かを思い出すには膨大な記憶が残ってないといけない。
齢五十八、もはや断片化して検索不可能な脳内データベース。
ヘミングウエイが自殺したのいくつだったか。


朝、妙に生温かい。
ゴミを捨てに出て六甲が鮮やかに色づいているのを見て驚く。
もうすでに季節は冬、枯葉の山なのだが光の演出が効いている。

  


今日までに書き直さねばならない構成原稿に苦しむ。
いったん頭をクリアにしようと30分だけプールへ歩きにいく。
霧のような雨が降る。
戻ってなんとかやっつける。
次に今日ナレーション録りするミニ番組の原稿チェック。
一方で原稿をチェックされる立場、一方でチェックする立場。


自転車を置いたままなのでさくら夙川駅まで歩く。
途中、国道43号線の歩道橋から見た甲山。
阪神電車の高架線路に饅頭が乗っかっているかのよう。
電車が来るまで待つ余裕はなかった。

  


さくら夙川駅の改札が閉鎖されていたのは前述の通り。
阪神に振り替えられる。
  


ナレーションを録り、一人で大阪城公園を走る。
一日にひとつご褒美を、一週間にひとつご褒美を。
きょうはこの小一時間のジョギングと一杯のワインと「箱根駅伝 ナインストーリーズ」を2編読むこと。
ひとつじゃないか。

箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ (文春文庫)

箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ (文春文庫)


雨と強風で大阪城公園のジョギングロードに銀杏の絨毯が出来た。
  


森ノ宮のエアトラックには誰もいなかった。
  


甲子園口から一駅歩く。
駅前の「たくみ」で熱燗と焼き鳥3種。
お酒を少しだけ飲んで歩くのは気持ちがいい。
そして、「何を見ても何かを思い出す」のウォーキング。


JR西ノ宮駅で自転車に乗り換える。
福祉センター前筋の「サイゼリア」でワインを吞む。
ナインストーリーズの「瀬古のラストスパートには狂気がある」と「明治は静かに変わっていった」の2編。
狂気と穏健、対照的な配置がいい。
とくに明治のは好きだ。
眼鏡堂にメールすると著者も明治のが好きだったりする、とか。
一気読みせず一日2編限定。
残り3つになって淋しい。
文章がやさしい。
80年代に読んだ山際淳司の「スローカーブをもう一球」とか「みんな山が大好きだった」を思い出す。

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

みんな山が大好きだった

みんな山が大好きだった



…そういえばきょうキンちゃんを捨てた。
ずっとお風呂場でいっしょだった金魚のキンちゃん。
湯の油脂を吸い取ってくれるというグッズだが水垢がついて汚くなってしまった。
   
ヒロが「初代キンちゃんはバイバイだね」とゴミ袋に入れた。
せめて写真は撮ってあげよう。
二代目はあるのかな?