ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

09/10/30 病弱?

朝起きて顔を洗う。
ぐるぐるは大丈夫かな?と思ったがダメだった。
部屋の中を歩いて視線を動かしてしまうと足下がふらつく。
おかゆを少しだけ食べる。
自転車は昨日から夙川に置いたままだし、ふらつくので速くは歩けない。
阪神タクシーを呼んで県立西宮病院へ行く。


9時予約。
珍しく10分過ぎにコールがあった。
先ずはN医師から大腸炎の診断報告。
(なんかボロボロだね、僕って病弱?)
抗アメーバ反応が陽性でした、とのこと。
肝臓が冒されていないか確認するために6日に腹部エコー検査を予約する。
それとアメーバを殺す薬を処方してもらう。
この薬は「アメーバのDNAの二重鎖を切断して機能障害を起こし分裂増殖を抑制する」
というもの。やつら微生物は常に分裂して増えていくから子供が産めなくなれば死滅する。
それにしてもDNAの鎖を切断する、なんてミクロの決死菌の世界だね。
医学や薬学って凄いと思う。


血液検査しといて良かったです、と礼を言う。
いや実は、とN医師が言う。
以前に僕は見落としてしまうミスを犯したことがあるんです、とのこと。
10年ほど前、ある患者を慢性大腸炎と診断して様子を見ていたら、
アメーバが肝臓に達していてショックを受けた経験があるのだと言う。
関西空港の近くの病院でその患者は海外から帰国してばかりだった。
ミスをミスと認め、次の診断にフィードバックする。
誠実な医師だと思った。
僕の場合だってN医師でなかったら、と思うとぞっとする。
向井万起男先生によると誰もがアメーバ検査を勧めるわけではないらしい。
たいていは慢性大腸炎と診断して終わりなのだとか。


次は「めまい」の診察。
内科のN医師に症状を伝えると耳鼻科への院内紹介状を書いてもらう。
聴力検査する。
耳の聞こえは異常なし。
しばらく待って受診する。
耳鼻咽喉科は2人の医師が隣り合って座り別々の患者を診察する。
僕は30歳代の女医さん、もう一人は若い男性医師。
症状を告げると耳の中を覗きチェック。
目の前に示したペン先を見させて眼球の動きをチェック。
次に眼球を拡大して見えるゴーグルをつけて僕の目を覗きこむ。
頭を両手でつかみ前後左右にぐるぐると揺らしてはまた覗き込む。
ベッドに寝かせて同じことを続ける。
眼球の揺れを見るとのこと。


診断は内耳(三半規管があるところ)の障害。
おそらく一時的な血行不良が起きているとのこと。
めまいの症状の重さで言えば軽傷。
脳の血行を良くする薬や吐き気を抑える薬を処方してもらう。
また内科と同じ6日に再診予定。
病院の近所の薬局で薬を買う。
全部で1000円そこそこ。
安い。
これがジェネリック医薬なのだろうか。
タクシーで帰宅。


アメーバ腸炎の薬はフラジール内服液。
薬局でもらった説明書にこう書いてある。
「トリコモナス原虫による感染症に用いるお薬です」
トリコモナス原虫? 
ネット検索する。
「トリコモナス原虫 トリコモナス膣炎を起こす(性病)」とある。
え?
処方ミス?
よく見ると『働き1』は抗トリコモナス剤だが『働き2』の説明に、
胃潰瘍の原因菌ヘリコバクター・ピロリ菌に対しても強い殺菌作用を示します。
そのほか、毛包虫(ニキビダニ)、アメーバー赤痢ランブル鞭毛虫などにも有効で、
これらによる感染症にも応用されます。」とある。


10日連続して服用する。
その間は禁酒とのこと。
いい機会だと思う。


それにしても48歳まで入院もしたことなかったのに。
今や「僕って病弱?」


…帰宅後、またお粥を少し食べる。
ソファに横になりワールドシリーズをテレビ観戦。
松井が勝ち越しホームランを打ったらしい。
相手はペドロ・マルチネス
ヤンキースが逃げ切り1-1のタイとなる。


…ソファで寝ている間にヒロから電話。
いつのまに外出していたらしい。
昨日、僕が夙川に置いてきた通勤自転車(ケント)を取りに行ったのだ。
でも、ケント君が見つからないと言う。
もしかしたら市に撤去されてしまったか。
元気になったら引き取りに行かねば。


…薬が効いたのか“めまい”が緩和されたかな、と思ったが
部屋をあちこち歩くとまたグルグルになる。
テレビやパソコンの画面なら大丈夫。
読書も問題ない。
ヒロお薦めの本、伊集院静『少年譜』を読む。
短編集で、冒頭の「少年譜 笛の音」と最後の「親方と神様」を読む。
静謐で、清貧で、不憫な、と様々な思いが交錯する。
佳い作品集。
明日、図書館に返さないと。

少年譜

少年譜


…Yahooのヘッドラインニュース。
「カナダの女性フォーク歌手、国立公園でコヨーテに襲われ死亡」
Taylor Mitchellという19歳のシンガー。
カナダのニュースサイトで調べるとケープ・ブレトン国立公園での事故。
彼女は自然を歩くのが好きでこの日も一人でトレッキングルートを歩いていたらしい。
CBCテレビによるとポピュラーな一般ルートだった。
2匹のコヨーテによって襲われ致命傷を負ったらしい。


ケープ・ブレトン国立公園という場所は僕のあこがれの場所。
いつか行きたいと今も思っている。
カナダ北東部、ノヴァ・スコシア州。
スコットランド人が移住した土地。
それになんと言ってもアリステア・マクラウドの小説の舞台。

  
     


亡くなった彼女の曲をネットで聴く。
http://www.myspace.com/taylormitchellband
知らない人だけどきっといい娘なんだろうな。
追悼。


eMusicというサイトで音楽をダウンロードする。
月11ドルちょっと(1000円)で24曲買える。
いわゆるワールドミュージックが豊富にカバーされている。
Cathal Haydenというフィドラーのライブ@ベルファストと、
マーク・ノップラーのアルバムを探していたらコヨーテという曲を見つけた。
「Mother Earth Bluses」というコンピレーションアルバム。
コヨーテはジョニー・ミッチェルで有名な曲だがこれはノップラーのオリジナルか。
ジャケットのような2匹のコヨーテに襲われたら…これはオオカミだな?