2011/6/28 夾竹桃のトンネルを抜けると…奈良町で呑んでました。


ジョギング&バイクコース上のお気に入りの場所。
夾竹桃のトンネルの先に海が広がっている。
この場所の写真は毎年撮っているような気がする。
まだ芦屋浜や西宮浜に人工島が無かった頃、大きな海が広がっていたはず。

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九州南が梅雨明けした。
史上2番目の早さだとのこと。
若い頃は歳時記や花鳥風月なんてダルイものに興味がなかった。
山へ行きたければ、梅雨だろうが炎暑だろうが台風だろうが(台風はないか)…行った。
梅雨明けしたとかしないとかを意識したことがない。
いつ頃からだろうか。
季節のうつろいが目にとまるようになったのは。
結婚してヒロと登るようになってからかもしれない。


梅雨前線はずっと北陸から東北にかかったままだ。
西宮の上空にあるのは夏の太平洋高気圧なのだ。
このまま梅雨前線が降りてこなければ真夏だ。
関西だって梅雨明けしてるのかもしれない。


夏空が広がる。
雲も夏の雲だ。
久々に朝バイク、頬に当たる潮風が気持ちいい。


夾竹桃が咲く。
花期の長い花なのでいつが満開なのかよくわからない。
香りの強い花は花期が短いような気がする。
たとえば、今咲いているクチナシがそうだ。
ニセアカシア、チンチョウゲも長くはない。
夾竹桃は香りが弱い。
というかほとんど無いに等しい。
夾竹桃といえば子供の頃に遊んだ市営プールの生け垣を思い出す。
プールと夾竹桃は相性がいいような気がする。


…午後から阪神電車で奈良へ行く。
快速急行奈良行きなら西宮駅から乗り換えずに行ける。
1時間10分ほどかかる。
奈良市内に在住のA木と近鉄奈良駅で合流。
立ち飲みを2軒、ライブハウスで竹原ピストル、のちに居酒屋。
行った4軒ともに☆3つでした。
幸せにもほどがある奈良呑みでした。
追って詳細をアップします。


奈良で呑む、初めてと言っていいのではないか。
仕事で、スタッフと、大箱の居酒屋で、ではなく自分の意志で呑みたいと思って飲むのは。


待ち合わせたA木が健康診断で遅れてくるとのメールが入る。
ちょっと猿沢池でも行ってみるか。
炎天である。
倒れそうになる。
池のほとりにオレンジ色の花が咲いていた。
ノウゼンカヅラだ。
真夏の花。


亡くなった義父といっしょに家族で泊まった竹富島、民宿の庭に咲いていた。
『のうぜんかづら』という題名の歌があった。
安藤裕子ってシンガー&ソングライターの曲でFM局のヘビーローテーションだった。
CMにも使われていた。


猿沢池には亀がたくさん泳いでいて気味が悪かった。
縁起物とは言えしょせん爬虫類だな、と思った。
池からは五重塔の先端しか見えない。
僕が小学校の修学旅行で来た時にはもっと全体が見えてたように記憶する。
たぶん記憶違いだろうけど。


一軒目は近鉄奈良駅改札出てすぐにある『豊祝(ほうしゅく)』
http://nara-toyosawa.jp/kuramoto/index.html
去年の8月、興福寺の国宝館で阿修羅像を見た。
東京でブレークした国宝のエースが久々に里帰りした頃だ。
国宝館が夏の夜間開放で人も少なく静かなご対面が出来た。
阿修羅に会う前に不謹慎にも一杯飲んで行ったのだ。
お伴はセルジオだった。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20100810/1281366484
(その日の日記ですが写真だけで何も書いてない。ダメですね。)


午後5時半、A木と合流。
近鉄奈良の改札出て100歩で『豊祝』へ。
豊澤酒蔵という蔵の直営店。
すでに7割ほどの入り、人生の先輩方ばかり。
自分より年配の人たちに混じって飲むのは何と落ち着くことか。
とりあえずのビール。
炎天下の猿沢池往復はこの一杯のためにあった。
乾杯!
A木は瀬戸内の灼熱のリンクスを石川遼について4日間歩いた。
先日の血液検査でコレステロール中性脂肪と赤点がつき、
今まで栄養士のおばちゃんにキツイ栄養指導を受けていた。
メールでは「今日は野菜ジュースにしますわ」とあったが…。


なら呑み 其の壱@豊祝 
『豊祝セット』500円
生ビールに焼き鳥、枝豆などおつまみ皿のお得なセット。
直営店だけあって地酒が安いし、つまみも安い。
せんべろ認定っす。



2軒目は僕がWEBで調べておいた店です。
奈良酒専門店『酒蔵ささや』
http://small-life.com/archives/10/01/1019.php
   
場所はもちいどセンター街のアーケードをちょっと曲がったあたり。
奈良県の酒蔵組合が運営しているお店、立ち飲みスペースはテイスティングバーです。
浜松町にある『銘酒センター』の奈良県版みたいな場所。
新しく清潔感あるバーカウンターでオーダーする。
たいていの地酒が一杯(たぶん50ml)で200円!
もちろんボトルは小売りの売価です。
僕は『生もとのどぶ』を、A木は『出世男』、濁り酒で攻めます。
『どぶ』はご存知 久保本家、吉野は大宇陀町の蔵、
『出世男』は橿原の河合酒蔵、あの江戸時代の街並が残る今井町の蔵。
この店はキャッシュオンです。
つまみが安い。
おかき100円、するめ100円、鶏胸肉の燻製200円…。
2杯目は『篠峯(しのみね)』の活性にごりにしました。
スパークリング日本酒、開けたてを頂きました。
これも一杯200円。
開栓してしまって一杯では申し訳ないので3杯目も同じものを。
夏は活性濁りですね。
お店のスタッフはおそらく30代半ばの女性。
ありがちな押しつけがましいところがなく、物静かで、感じのいい人でした。
営業は朝10〜19時とのこと。
え、朝から?と驚くと、観光客の方が寄っていかれます、とのこと。
あくまで試飲の店、居酒屋じゃないんです。


なら呑み 其の弐@酒蔵ささや 
『生もとのどぶ』、『篠峯 活性にごり』2杯、鶏胸肉のくんせい、おかき。
滞在時間20分、締めて900円でした。



ここで竹原ピストルライブ@奈良町TEN.TEN.CAFE
http://www.ten10cafe.com/
ライブの感想は追ってアップ予定。



3軒目はアフターライブ、奈良町の酒処『蔵(くら)』です。
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29000023/
奈良の名居酒屋として名前は聞いていた。
22時近い。
奈良町の路地裏はひっそりとしている。
のれんをぐぐる
店の雰囲気に一目で惚れた。
年季の入ったコの字のカウンター。
客は誰もいない。
邦画のワンシーンに紛れこんだ気分。
笠知衆が会社の同僚と飲んでいそうだ。
「娘もようやく嫁入り先が決まったよ」
志村喬の独酌も目に浮かぶ。
A木と同時に思ったこと。
藤島大さん、ここ絶対気に入るね。


「何時までですか?」
「11時までです。」
若いバイトさんだろうか。
感じのいい対応。
貴仙寿を常温でもらう。
最初に行った『豊祝』の豊澤酒蔵のお酒だ。
目の前でおでんが旨そうな色合いに煮えている。
たまらず注文。
ライブ会場もあわせて3軒で飲んでいるのにあまり食べていない。
ちびりちびり。
ラジオからAM放送が低い音量で流れている。
黒板にあるメニューから雲丹海苔を注文。
さらにトンカツ!
「すいません。4本しかないんですけど」
「え?トンカツですよ」
「串カツなんです」
「4本で十分です」
で、登場したのは揚げたてのヒレカツ。
一本が大きい。
ソースをつけてかぶりつく。
常温の日本酒で脂を流し込む。
池波正太郎だ。
老舗の居酒屋に似つかわしい。
A木クンも満足の様子。


お勘定を終えて外へ出る。
店の主人、年配のお母さん、バイトらしき男の子が3人揃って見送ってくれる。
旅にあって一宿一飯の恩義を受けたような不思議な気分になる。
心落ち着く静かな夜。
『蔵』、素敵な店でした。


なら呑み 其の参@蔵 
貴仙寿2合、おでん4種(各2種)、雲丹海苔、とんかつ(串4本)で3500円。
『ささや』も『蔵』も木曜休みだそうで日曜もやってます。



前日に行った四冨小路『たすく』も合わせて居酒屋運に恵まれました。